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医師人生の最後は故郷に恩返し(後) 2024年2月22日

一、当直のご希望が入る
 1週間後、入職準備を進めてた私の元に病院の事務長から思いもよらない連絡が入りました。
それは、『当直を担当していた常勤の先生が体調を崩してしまい、暫く静養する事になった為、O先生に当直を担当して頂けないか。中々当直医師を確保するのが難しく、今後の働き方改革の事もあり、O先生になんとか助けて頂きたい』という相談でした。
元々、『当直無し』の条件でお話が進んでいた為、改めて事務長にその旨調整をお願いする一方で、O先生に正直に相談してみる事にしました。
可能な限り医師としての勤務の継続を望んでおられるO先生の希望として、「当直無し」の勤務体系のプライオリティはこの度の転職において非常に高いものがありました。
それだけに、到底承諾される事はないだろう、もしかすると入職をお断りし別の病院の紹介を依頼されるかも知れない、そういった事を考えつつO先生の元へ相談に向かいました。
二、O先生の決意を感じる
 私は事務長からの相談内容と地元の医師不足の実状を正直にO先生にお伝えしました。
O先生は少し考えた後、『出来る限り長く勤務したいので、体力面を考慮すると日勤帯のみの勤務が希望である事は変わりません。しかし、困っておられる状況でお断りする事は私の信念に反します。今回はお世話になった故郷に恩返しをすると決めておりました。暫く当直勤務はやっていなかった為、役に立つかは分かりませんが、お引き受けしましょう』とおっしゃいました。
私は予想していなかった答えに驚き、O先生の決意と医師としての矜持を感じ胸が非常に熱くなりました。またその一方で、初めての環境へ転職するO先生から緊張と不安も感じました。そこで私は、『暫く当直勤務を離れておられた事と体力面を考慮してはじめは月1〜2回からスタートはいかがでしょうか。私から事務長に相談してみます』と提案し、O先生からも同意を頂きました。
『折角ご縁があって転職頂くからには、出来る限り長く勤務していただきたいと思います。その為に、私もコンサルタントとして出来る限りの事をさせて頂きます』
O先生の熱意に触れ、私はあらためてO先生に決意を表明しました。
三、病院の危機をO先生が救う
 翌日、事務長に連絡し、当直勤務が可能である事、暫く当直勤務を離れていた為はじめは月1~2回程度から調整頂きたい事を伝えました。
事務長は断られるとばかり思われていたそうで、『月2回でも協力頂けるとは本当に有り難いです。そもそもこの田舎に戻ってきて頂ける事だけでも感謝致します。O先生によろしくお伝え下さい』と即時了承を頂きました。
1ヶ月後、病院の危機を救ったO先生は病院から大変感謝される形でご入職いただきました。
四、先生方と医療機関双方のサポートを
 今回、O先生のご転職を通じて、O先生のサポートだけでなく、間接的にO先生の地元の医療に少しだけ貢献する事が出来ました。現在、全国では医師不足で困っておられる地域が多くあり、数多くの医療機関から求人依頼を頂いております。
今後も、そのような地域に少しでも貢献出来るよう、先生方と医療機関双方のサポートを続けてまいります。
あらためて、O先生には、コンサルタントとしての仕事の意義と責任を再確認させて頂く機会をいただいた事に感謝申し上げます。
O先生の今後のご活躍をお祈り致します。
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